株主の皆様へ

 株主の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 当連結会計年度における経済は、新型コロナウイルス5類への移行に伴い経済活動も回復基調となる一方、円安・ウクライナ問題・米中関係悪化や原材料価格・電力料等の高騰など多くの不安定要素がございました。
 このような情勢の中、当社は国内、北米、アセアン地域への拡販を図るとともに、生産効率化や原価低減などの推進に取り組んでまいりました。
 以上の結果、当連結会計年度の売上高は、工作機械関連事業が減少するも、部品加工関連事業の旺盛な需要に支えられ、24,091百万円(前期比2.9%減)となりました。
 損益につきましては、各種施策の効果もあり、営業利益は540百万円(前期比583.5%増)、経常利益は386百万円(前期は経常損失39百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は221百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失104百万円)と黒字化を達成いたしました。
 当期の期末配当につきましては、前期同額の1株当たり13円と決定いたしました。
 さて、当社は5月30日に新中期経営計画『Make a New Enshu』を発表いたしました。新中期経営計画においては、EV化や労働力人口減少といった外部環境変化への対応を含め、新しい「ものづくり」の実現を通した成長を目指してまいります。売上高重視から利益額重視への転換、工作機械関連事業におけるEVおよび自動車以外の新市場への拡販、部品加工関連事業の拡大というテーマを掲げ、新たなチャレンジのもと新しいエンシュウを作り上げていく所存です。
 株主の皆様におかれましては、引き続き一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2024年6月