株主の皆様へ

 株主の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 近年の不安定な業績と配当状況につき、株主の皆様には大変なご心配をおかけしております。自動車業界のEV化に向けた大変革の中で、同業界の工作機械に対する需要は低迷し、中国の需要も落ち込んでいます。こうした状況下、当社工作機械事業の転換に時間を要していることが主因であります。
 一方、もう一つの主力事業である部品加工事業については、拡大に注力してきたことで来年度以降大きな成果を見込める状況になっており、当社事業をしっかりと支えてまいります。
 工作機械事業もEV化対応に向けた海外企業との提携や内外営業力の強化を図っております。一時的な売上高減少に対応するため、人員削減を行い(拡大する部品加工事業への人員シフト)、赤字額の圧縮を図り、業績の安定化に努めております。
 早期に業績の回復を図るよう全力で取り組んでまいりますので、株主の皆様におかれましては、引き続き一層のご支援とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。


 株主の皆様におかれましては、日頃より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 工作機械産業は、自動車の内燃機関からEV化への端境期、混迷期により投資は引き続き停滞しており、2023年の日本工作機械工業会の国内自動車向けマシニングセンタの年間受注総額は292億円(2018年比59%減)まで落ち込みました。またグローバルでは中国、台湾、韓国、インドの工作機械メーカーの台頭により、汎用工作機械の価格競争がより一層激化しています。
 当社グループの当中間連結会計期間の売上高は、主に工作機械関連事業が減少したことにより11,159百万円(前年同期比5.5%減)となりました。損益につきましては、営業損失は476百万円(前年同期は営業利益247百万円)となり、経常損失は611百万円(前年同期は経常利益228百万円)となりました。親会社株主に帰属する中間純損失は626百万円(前年同期は親会社株主に帰属する中間純利益90百万円)となりました。
 そのような中、我々エンシュウは、工作機械メーカーとして大きな転身を図らなければなりません。そのため、工作機械事業の立て直しを図ってまいります。株主の皆様には、なお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年12月