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INTERVIEW02能力を発揮できる職場がある

勝倉 宏和
HIROKAZU KATSUKURA
代表取締役会長 会長執行役員 兼 管理本部長

管理本部は会社の経営本部!?

当社は2021年4月に大きな組織変更を行いました。従来の2つの事業部
(工作機械・レーザー事業部と輸送機器事業部)を機能別に再編し、技術・製造本部がモノを作り、営業・開発本部がモノを売るという体制に変えました。この新しい体制の中で管理本部の果たすべき役割は以下の3つになります。

その1 会社の経営をサポートする

業は他の2つの本部が行いますが、管理本部はその結果を数値化して評価し、経営陣に提示します。これにより経営陣は戦略を考えることができます。
ビジネスは数字なしには評価できませんので、この役割はまさに経営の根幹を支えているということになります。

その2 経営戦略を実現する

経営陣が戦略を考えたとして、実際に事業を行うのは2つの本部です。戦略の実現は主要な経営資源である「ヒト・モノ・カネ」をどのように配分するかということになります。この3つの経営資源を過不足なく(量的にも質的にも)充足することが管理本部の役割になります。

その3 東証プライム上場企業としての責務を果たす

今、会社経営を取り巻く環境、社会から要請される課題は大きく変化しています。例えば「SDGs」、「働き方改革」、『コーポレートガバナンス』といった言葉が日々新聞に登場しています。東証プライムに上場している当社の社会的責任は大きなものと考えています。そうした中で管理本部が全社を主導して対応していくべき課題は、日々ダイナミックに変化しています。管理本部というと定型業務を淡々と処理しているイメージがあるかもしれませんが、これからはアンテナを高くして社会の変化を迅速に感じ取り、対応を考え、実行に移す役割が期待されています。その中で非常に難しいのは、これら社会的要請に対して、自分達の実情に合致した対応を行うことです。大会社がやっていることをそのまま真似しても“絵に描いた餅”に終わってしまいます。創意工夫が必要であり、考える力が求められます。
以上のように管理本部の役割を考えてみると、真に会社の経営そのものである
と言っても過言ではないと思います。

社内のコミュニケーションが重要!

さて、今お話ししたような役割を果たす時、管理本部だけで突っ走ってもうまくいきません。他の2つの本部と一緒に仕事を進めていくことが重要です。
例えば人事部には、働き方改革を反映した今の時代に合った人事制度を考えるという仕事がありますが、単に制度の勉強をするだけではよい仕事ができるとは思いません。当社にはものづくりの会社としての特徴があります。それを尊重しながら社会の変化に対応していくことが求められます。モノづくりの現場、営業の現場の実情を適確に把握した上で、当社独自の制度を作ることができれば最高です。社内に自分なりのネットワークを作り上げて、精力的にコミュニケーションを図ることが重要になってきます。

少数精鋭の組織だからやり甲斐がある!

ものづくり企業として、厳しいコスト競争に勝ち残るためには、間接部門はスリムでなくてはなりません。管理本部は「少数精鋭」が基本となります。一人一人が組織の歯車ではなく、個々の課題を担う重要な戦力です。責任も伴いますが、やり甲斐のある仕事だと思います。

文系も理系もそれぞれの能力を発揮できる職場!

管理本部の仕事は大きな転換点を迎えています。新しい課題に積極的に取り組んでいく姿勢、自分の頭で考える能力、多くの社員の実情を理解するためのコミュニケーション能力が求められています。文系の学生も、理系の学生同様に、ものづくりの会社で大いに活躍できるということを最後に付け加えておきます。